薬局薬剤師の存在意義を考えてみた
薬局業界は2019年も厳しくなりそうですね。
薬局薬剤師は存在意義を問われ、バッシングを受けています。
薬局薬剤師は今まで横から流れてくる処方箋をさばくことに追われ、それしか考えてない人も今でも多いのも原因だと思います。
ですがネガティブなことばかり言っても何も始まりません。
そこで私なりに考える薬剤師の存在意義を考えてみました(^^)
①患者、顧客を薬によるリスクから守る(副作用やポリファーマシー)
②薬の専門家として、他の医療者へ公平な立場から医薬品の情報提供をする
③OTCや健康食品などを通し、地域住民の健康増進に寄与する
こんなところでしょうか。
①を達成するためには医師とは違う視点から物事を考え、薬理学や薬物動態学などの基礎薬学、医学論文などの臨床に関する情報を勉強しなくてはなりません。
服薬指導においても、ただ症状や検査値を確認するのではなく、リスクから守るために意図を持った服薬指導を心がけたいですね。
②は新薬に関しては特に薬剤師がもっと情報提供すべきだと思っています。
PMDAの承認審査報告書や医学論文などを活用して、公平な立場で医薬品を評価できる必要があると思います。
MRさんを悪く言う訳ではないですが、自社製品を売るために少々オーバーな表現を使い、医師にアピールします。
それに他者の医薬品との比較データなんかはあまり言えないようになっています。
③についてですが、薬局薬剤師はもっとOTCに関与する必要があると思います。
ですが、現在の保険制度ではフリーアクセスで安く医療機関を受診することができます。
そういった事情もあり、OTCに積極的な薬局の方が少ないでしょう。
しかし、国の財政状況を考えるとこういう状況は、もう長くは続かないと思います。
そうした時に薬局薬剤師がOTC販売で軽症は対応し、そうでない場合は受診勧奨できるスキルを持つ必要があります。
このスキルは薬局薬剤師に1番足りてないですが、今後1番重要になってくるスキルなのではないかと思います。
皆さんも2019年気持ち新たに、自分なりの薬剤師の存在意義を考えてみてはどうでしょうか?
ここは違う!もしくはこんなスキルも必要!
などあれば、教えてください(^^)
簡単に薬効を説明し、袋に詰めるだけの薬剤師は今後淘汰されていくことは簡単に予想できますよね。
そうした中で、薬局薬剤師が今後もっと地域住民、多職種から頼られる存在になるように頑張ろうと思います。