ビビアントの有効性について~製薬メーカー製品説明会で思ったこと~
今、こうしてブログを書いているのも、実に半年ぶり・・・
平成が終わり、2019年も半分が終わった、7/2です (;゚д゚)ァ....
ブログのこと忘れたわけではなかったのですが、忙しさを理由に全く更新していませんでした。
反省です _| ̄|○
のんびり更新できるときに更新していくスタイルで令和も頑張ります!!
さて、久しぶりの更新なのに大したことは書けません。
先に謝っておきます。 m(._.*)mペコッ
タイトルにも書いた通り、先日病院でのビビアントの製品説明会に参加しました。
その時に思ったことなのですが・・・
その前にビビアントを軽く復習しておきましょう! ( ..)φメモメモ
名称:ビビアント
一般名:バゼドキシフェン
用法用量:1 日 1 回 1 錠(20mg)で、食事の有無や時間にかかわらず服用できる。
『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版』によると、新規椎体骨折発症率は40%の有意な低下が認められ、椎体骨折抑制効果は経口ビスホスホネート製剤と同等であることが示唆されたとあります。(非椎体骨折においてはプラセボとの間に有意差は認められなかった)
また、FRAXを用いた解析では、骨折発症確率の高い患者に対して、治療効果がより高い傾向はバゼドキシフェンの特徴の1つであり、ラロキシフェン(エビスタ)では認められないことが示されたとあります。
さらに、費用対効果の面でもラロキシフェンより優れていることが示されたと書いてあります。
このあたりが現在ではエビスタよりもビビアントが使われる理由になっていると思われます。
MRさんも赤字で書いたことを説明会の中のスライドで示していたし、わざわざその部分を切り取って、パンフレットに引用したりもしていました。
昔の自分はきっと「おぉ~、ビビアント40%も下げるのか・・・。すげー!!」
って感じで終わっていたと思うのですが、
今の自分は「40%って聞くとすごそうだけど、絶対値で見ると15%くらい(うろ覚えですみません)が10%くらいになっているいうことか・・・。これの臨床的な意義はどれくらいあるんだろう?すごいようなすごくないような・・・もやもや」
ってな感じになりました (;´д`)トホホ…
一見なんかもやもやしてる分ダメな印象があるかもしれませんが、個人的には製薬メーカーの言われた情報を鵜呑みにしないように自分で考えることが少しはできているのかなぁ・・・
なんて思ったりしています。(自分に甘いスタイル)
このデータの元になっている原著論文(PMID: 18665787)を見てみると、プラセボだけでなくラロキシフェンも比較対象となっていて、ビビアントと効果はほぼ同じ結果となっていました。
ガイドラインでは費用対効果のことが書かれていましたが、新規椎体骨折予防という観点では日本ではジェネリックがあるラロキシフェンが選択肢にあってもよいのかなぁなんて更にもやもやする結果に ヽ(´Д`;)ノアゥア...
ですが、このもやもやを抱えながらも、日々勉強を続けてレベルアップしていきたいなぁと思います!
令和こそもっと論文を気軽に読めるように頑張ろ!!